久し振りに奈良へ……。
6月1日、赤膚焼の窯元で窯開きがあるとの事で、東大寺、手向山ハ幡宮の朔日詣りを兼ねて行来ました。
奈良公園は足元の芝草も樹木も、新緑の若葉色で清々しく、鹿の群れには仔鹿🦌が、沢山居ました。

朝のとても穏やかで気持ち良い風景に、世界遺産登録の地に、家族と共に過ごしたく思いました。
又将来、子孫達も訪れるで有ろうと、未来を想像すると、平和な世界が広がります。
70歳も半ば過ぎ、人生も終盤に入っていますが、「大切に生きて行こう」と新たに思いました。
新緑の風が穏やかに吹く中、参拝も済ませて「窯開き」へと向かいました。

先に京都の知人も、いらしていて(職業はお寺のご住職)ご無沙汰致しております。
お久しぶりですね。お会い出来て嬉しいです😊！と、お互い再会の喜びに浸ります。

窯で焼き上げられたままの、多少温もりも感じる陶器を手にお話しも弾みます。
今どんな過ごし方をして居ますか？の問いに、「仕事の話や、お料理と食の事などなど…。」
孫との接点では、過去の自分は、「祖祖母」「祖父母」から受けた、愛情たっぷりのお世話に対して、ご恩返しをしたくても、すでにこの世には無く、今改めて孫と一緒にいる事でその時代を思い出し、受けた愛を孫に捧げつつ、情を継なぐ事も少しは、ご恩返しになるのかしら？と日々過ごしています。
とお伝えすると「それはもういい ご供養 になってますね」と励まして下さいました。

其れから「人には、戴きものが4つある」と仰います。４つ
『1つは水とお食事』
『2つめお互い手で触れる事で温かさを頂き』
『3つめ、目で見つめて(心の眼も含む)愛を頂く』
『4つめ、耳と鼻で音と香りを頂きます』
大きく分けてですから、もっとあると思います。との事でした。

そんな訳で親子3代子々孫々、日々の生活の中で、触れて伝え 触れられて覚える
『伝授、伝達』を継続する儀式が見え隠れしている大切な時間という空間なので、このチャンスを活かしたいと思いました。

佳き時代のいにしえと新しさを共存共栄していて、「過去、現在、未来」をも感じさせてくれる古都奈良爽やかな新緑の風に見送られて、後にしました。